世界最長寿番組「サザエさん」が、新型コロナの影響で
新作制作が出来ない為、再放送がされるそうです。
再放送はオイルショックの時以来で、45年ぶりとのこと。
職業柄、磯野家の家や間取りはどうなっているのだろう?
とネットで調べてみました。
さすが国民的人気番組、関心を持っている方は多いようで、間取り図
だけでなく模型を作っている人までいました。
磯野家の間取りは、昭和時代に多く見られる間取りで、
わりとゆったりとしています。
円卓のある居間を中心に、三世代それぞれに部屋が割り当てられています。
分かりにくいですが、南西角が波平さんとフネさんの部屋、
南東角がサザエさんとマスオさん、北東角ががワカメとカツオの部屋です。
これで平屋ですから、敷地も余裕がありますね。
お風呂やトイレは別として、家に求めるものは食事と寝るスペース
そして、家族団欒ができる居間。そのような作りです。至ってシンプル。
サザエさんでは、三世代全員が居間に集まり、職場や学校、
近所での出来事を話している場面が多いです。
最近は、あまり多く見られない光景です。
リビングで、家族それぞれがスマホを使っていたり、テレビを見ていたり、
各自で過ごす時間が大半。或いは、リビングには集まらず、一人一人の部屋で
ユーチューブを見たりスマホやパソコンでゲームや友達とのLINEを楽しんでいる。
今、私達は新型コロナの影響による外出自粛で、自宅で過ごさねばならない日々が続く、
これまでにない経験をしています。
今後、家族の在り方、働き方と共に、家での過ごし方が変化していき、
住宅に求めるものも変わってくるでしょう。
東日本大震災の後は、住宅の耐震性、耐火性への関心が一段と高まり
エネルギーを自家発電するための、自然エネルギーを利用した
太陽光や蓄電池を備えた住宅が増加しました。
今回の新型コロナによる外出自粛で、ホームシアターやゲーム用にと
ホームプロジェクターを購入する家庭もあったり、運動不足解消の為の
ジム器具の売り上げがあがったそうです。
テレワークやオンライン授業、オンライン診察、オンライン帰省、
オンライン飲み会を充実させるネット環境は、もっと重要になります。
スポーツ競技やライブを観戦できないのは残念だから、せめて
VRで自宅を仮想競技場、コンサート会場にということも。
コロナの自宅療養は隔離がポイントです。
様々な状況に応じた住環境スペースの確保や可変的な間取り、防音対策が
一層望まれます。
サザエさんの時代も安心安全で癒しの住宅を求められましたが、
新型コロナウィルスという脅威と今迄にない外出自粛を経験したあと、
間違いなく、住宅に求めるもの、住宅の在り方は変わります。