『金持ち父さん 貧乏父さん』の本で「不労所得を得る」という点で、大家さんが注目されたのは、もう20年も前の話になるのですね。最近は、オリエンタルラジオの中田敦彦さんがYouTubeで取り上げて絶賛していました。
今回は、まず大家業の醍醐味とリスクについて述べたいと思います。
1.毎月入るド安定な「家賃収入」
一度入居者が入ると、毎月決まった額が手元に入ります。しかも、ほとんど労働していない。これが大家業の最大の魅力です。
さらに、細かいことは不動産屋・管理業者に任せれば、かなり手間が省けます。これも魅力の一つです。
副業としても成り立つ、いや、本業を持ちながら始めるのが良いと思いますが、副業・兼業の一つとして良い選択肢と言えます。
2.意外とハードルが高い
ただし、当たり前ですが物件がないと始められないです。相続して空き家になっている家があれば是非活用してほしいところです。
めぼしい物件を購入してから始めるとなると、一気にハードルが上がります。まず、物件を見つけるのが大変です。ある程度の土地勘や不動産賃貸を学んだ上で、物件探しと購入の流れを理解する必要があります。
次に、金融機関がお金を貸してくれません。キャッシュで買える人は良いですが、特に2年前のS銀行の件があり、一見さんにはなかなか貸してくれないそうです。物件が買えても手直ししなければならずさらにお金がかかります。どこをどう直せば良いのか、自分で直せるものなのかなど、思っている以上に大変な思いをされます。
以上のことは、ビジネスと割り切ってしまえば、どうにでもなる話でありますから、このあたりで躊躇したりビビっているようでは、大家業は務まらない、とも言えるでしょうか。「表面利回り」「実質利回り」などの数字とにらめっこばかりしていると、なかなか始められないのも事実です。
次回は、大家業の心得について述べたいと思います。