重苦しいタイトルにしてしまいました。
ご存知の通り、なんだか、交通事故のニュースが全国的に多発していますね・・・。
被害に遭われた方々の心情、いかばかりかと、深くお見舞い申し上げます。
しかも、将来を担う若い人や幼い子供の命が失われてゆく、ということで、高齢者の方へのバッシングのようなものも、見聞きします。
その方向性での対策も必要かと思いますが、私からは、不動産業者・まちづくりという視点から捉えてみたいと思います。
まず大前提として、車は「凶器」です。
免許さえ持っていれば、いや、実は持っていなくてもバレなければ、ほぼ誰もが持てる「凶器」なのです。
隠れて飲酒している人もあるかもしれません。
そんな「凶器」が、私たちの生活のすぐ傍を、ビュンビュンと通り過ぎています。
さて、その凶器を、いかに扱い、危険を回避するか。
一つ目は、道路・交通整備状況です。
道路の幅員、信号の配置などが関わってきます。
これは、政治や行政に任せるところでしょうか。
二つ目は、住宅や施設の適切な配置、つまり「街づくり」です。
ここが、我々不動産に関わるところで、意識的に考えてゆきたい点です。
これも、多くは行政に委ねられるところなのですが、
宅地造成といった開発行為や、店舗や企業の誘致にあたって、
専門家としてある程度の先を見通した「見識」を
発揮する必要があると思うのです。
特に「立地」ですね。
駅からの距離、通学への経路、スーパーやコンビニがどこにあるか、
大きな工場などの有無、幼稚園や保育園・公園からの距離など、
人の流れ(もしくは車の流れ)を考えるのが大事です。
何も考えていないと、よくあるのが、
「渋滞の発生」
「渋滞回避ルートでの危険運転」
「出会い頭の衝突・接触事故」
「横断歩道帯以外での、人の横断」
です。
よく考えることで、車の流れや人の流れを、ある程度コントロールできます。
むしろ、より住みやすい、快適な方向に進めていくべきだと思います。
大津市の事故で思ったのが、
「頻繁に園児たちを外に連れ出さなければならない状況にあった」
ということでした。
富山だと、割と道路がゆったりとしていて、
昔の町並みが残っているところ以外は大きな問題ではないかもしれません。
町並みは、放っておいても変わります。
研究が進み、経験値が上がった現代、どう変えてゆくかが、
試される時期かもしれませんね。