射水市の不動産屋らしく、たまには地元のことを綴りたいと思います。
うん年前、射水市に住むようになって思ったことが、
「車がないと圧倒的に不便」ということでした。
関東にいた頃は、
「車を使わなくても、電車やバスがあればなんとかなる。最悪、歩けばいい。」
という意識でしたが、見事に世界観が変わりました。
その現状を、以下に述べてみたいと思います。
射水市コミュニティバス「きときとバス」
http://www.city.imizu.toyama.jp/combus/route/index.html
一言で言いますと「新湊・小杉間バス計画」です。
新湊エリア(海側)と小杉エリア(中心部)をつなぐことが
最優先になっているように見えます。
昔の中心地であった旧 新湊市と旧 JR小杉駅周辺とをつなぐ路線が、
今もほとんど変わらずに存続している状態、と言えるでしょう。
(補足説明ですが、新湊市、大島町、小杉町、大門町、下村。
この5つの市町村が合併して「射水市」が誕生しています)
いまや、人口が激減している新湊エリアと、利便性高く若者も多い小杉エリア。
昔と比べると、その位置づけは逆転しているのでしょう。
それを顕著に現しているのが「バスの本数」です。
小杉エリアと新湊エリアをつなぐ便は、1日10本以上あるのに対し、
それ以外のエリアは、1日3~5本、ひどいところでは2本しかありません。
2本って・・・。朝行って、夕方まで帰って来れない、という。笑
冒頭に述べたとおり、富山県は圧倒的な車社会です。
一家に1台ではなく、家族ひとり一人が1台ずつ持つ、
ということも珍しくありません。
バスの利用者は、車を運転できない、
子どもか、年配の方か、という状況です。
年配の方が増えればバスの需要は高まると想定されるのですが、
バスの利用者は減っている様子。
その一方で、70、80の年配の方が、危なっかしい運転ながら、車を使っている。
(全国で事故が目立っているのもその兆候か)
これは何を物語っているのでしょうか?
単純に、関東のような都市圏と
地方都市を比較することはできないのですが、
「人の日常の動きを想定しきれていない」
ということではないかと思います。
新湊の人が小杉に行く、小杉の人が新湊に行く。
どんな人が、どんな目的で行くのか。
これをよく調査しないと、無駄な路線や経費がかかります。
特に、いまの時代に当てはまるのは
「近場で済ませる」ということではないでしょうか。
小杉に住んでいる人は、買い物、通院、レジャーなど、
どこに行くでしょうか?新湊まで行きますか?
新湊の人は、小杉までどんな目的で来るでしょうか。
買い物・・・ではないですよね。
中曽根のグリーンモールで事足ります。
小杉駅に乗るため、くらいではないでしょうか。
バスを運営する立場であれば、
・需要が高いところを
・短い距離で
・本数多く(せめて20分に1本)
という方針を定めて、計画を立てていただきたいな、と思っています。
それが、まちの利便性・住民の満足度を高め、活性化につながると思うのです。
・・・と、前置きがだいぶ長くなってしまいました。
ついつい、熱くなってしまうんですよね、まちづくりの話になると。
ようやく、タイトルの話に移りたいと思います。
こんな特徴の射水市コミュニティバスを、射水市民はどのように使いこなすのか。
やっと本題です(^_^;)
1.まずは、よく行くところ、便利そうなところを列記してみてください。
私なら、小杉駅、市役所、真生会富山病院さん、でしょうか。
2.次に路線の確認です。複数の路線があるところもあります。
3.冒頭のURLのページより、時刻表をダウンロードしておく。
4.2部印刷して、一つは冷蔵庫に貼り、もう一つは財布などに入れて持ち歩く。
まず、この作業をすると、使う機会がなさそう・・・とゲンナリします。笑
バスは、車が使えない(使わないほうがよい)状況になった時に真価を発揮します。
だって、富山は車社会ですから。
前半、熱く語っていた話も、私ひとりの意見で変わるものではありません。
使いづらい現実を見た上で、「こんな時に使えそう」と事前に手段を確保しておくのです。
都心部とは全然感覚が違いますよね。
都心部では「生活の足」となりうるバスが、
富山ではあってもなくてもいいレベル。
どうかな、こんなことを書いてみたけれども、
いつか、何かのきっかけになったらいいなと、密かに思います。