昨日は「宅地建物取引士」の資格更新をしてきました。
実家のある千葉にて、5年に一度、こちらの不動産会館に来ています。
富山に住んでいるのに、なんでわざわざ・・・
と思う人もあるかと思いますが、これでいいのです。
契約業務のたびに、宅建士は「宅建士証」という資格証を
見せる機会があるのですが、
ここで「千葉県知事 鈴木 栄治」を見せると、
「えっ?なんでなんで??」と話をふくらませることができるのです。笑
※ちなみに「鈴木栄治」って誰?と思われる人もあるかと思いますが「森田健作」さんの本名です。
https://www.pref.chiba.lg.jp/chiji/chijishitsu/profile.html
休憩を挟みながら、9:30~16:30まで、正味5時間の講義を受けます。
法定講習なので、途中で退出したりすると、もう一度受け直しです。きびしー。
宅建士テキスト、税制、法令改正、宅建士の使命と役割、と4部構成で、
それぞれ、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士、宅建士の方々より、じっくり説明を受けました。
どーん。
けっこう分厚いテキストたち。4冊合わせて1140ページ以上!
なかなか眠くなるスケジュールなのですが、
そこは慣れたベテランの皆様がお話しされるので、
思っていたより集中して聞けました。
これだけの量、ポイントを絞って話をするのは、たいへん難しいことだと思います。
中でも、不動産鑑定士による法令改正のお話は、
90分間あった割には、すっと聞けました。
とても話し方が丁寧なんです。
ポイントのフレーズを繰り返したり、どのページのどこを見るのか、一つ一つが丁寧。
口調も適度にゆっくり。
そして、どうでもよさそうなこと(失礼)でも、じっくりコトコト、もとい、じっくり丁寧。
正直、15分くらい時間を割いて説明された港湾法関係の改正なんて、
わたしの業務の中にはまず出てこないだろうな・・・。
毎年、法改正がある度に、宅建協会の契約書類の雛形が微妙に変わっているはずなのですが、
説明聞くまではあまりに微妙な変化なので全くと言っていいほど気づいていませんでしたね。
あー、言われてみればそんなのあったな、程度。
それより前面道路の幅や、境界のほうが重要視されますから。
長時間座って聞いているだけなんだけど、
妙な緊張感もあってか、すごく喉が乾いて、すぐトイレに行きたくなる始末。
眠いからコーヒーを飲むので、ますます頻尿に。笑
トイレに、こんなの貼ってありました。
詰まりやすくなくても、トイレットペーパー以外のものは流しちゃだめですよ。笑
さて、そんな講習を受けてきた中で、
皆さんに特に一つお伝えしたいことがあるとすれば、
中古住宅の取引における「インスペクション(建物状況調査)」だと思います。
インスペクションは、最近耳にされる機会も多くなってきたのではないでしょうか?
これは、国が推進している「空き家対策」にも関わりますし、
将来的にリフォームやリノベーションにも大きく関わるところです。
そして!
実務上重要なのは「既存住宅瑕疵保険への加入」を目指し、
購入者の住宅ローン控除やすまい給付金が受けられるようにすることだと思います。
購入者の安心と利益を両立できる制度ですから、これを活かさない手はありません。
※ただし、現場検査をして一定の基準を満たさなければならないので、
簡単なものではありません。
ところが、中古住宅を扱う多くの不動産業者は、
これをしないがために、買主が損をしているのが実情です。
一時的に売主の負担が大きくなるように見えますが、
事前によく説明をして段取りよく進めれば、
総合的に売主買主ともに満足される結果になると思います。
不動産の専門家として、使える制度をよく知り、
皆さんの「住の幸せ」に貢献してまいりたいと思います。