さて、先週は「相続放棄された不動産は絶望的」ということを長々と書きました。
しかし、親交開発の伊藤は、この難問を乗り越え、
絶望の淵にあった不動産を復活させることができました!
過去、3回やりました。やったね。
ただし。
私だけでは絶対にできませんでした。
まずは、役所です。
相続放棄されてしまった不動産に関する個人情報をどこまで追跡して調べてくれるか、
まずここがポイントです。
これはどの不動産屋でもできるわけではなく、いくつか条件がそろって、市役所と弊社がタッグを組める状態にならないとできないのです。
次に、前回書いた通り、「相続財産清算人」に管理してもらう状態にしないと手出しできませんので、
①私のような不動産会社が査定して買取価格を提示し、
②市役所にうまい具合に申立てをしてもらい、
③理解ある弁護士に相続財産清算人に選ばれてもらう
この3つの条件をそろえなければなりません。
お気づきの通り、3人目の役者が必要です。
裁判所もしくは弁護士、もしくは両者、です。
ここまで条件をそろえるとなると、全部根回ししないとうまく事が進みませんよね。
時間もかかるし、買取価格も裁判所に認めてもらえるような根拠ある数字を出さねばなりません。
相続放棄せずに、買い取りにしてくれれば、どれだけ楽だったことか・・・。
まさに、こう思う瞬間です。
あなたが相続放棄してしまった不動産を、もし後々「有効に使いたい!」という人が現れた場合、ここまで苦労して引き取れる状況を作り出さなければなりません。
過去3回携わった物件は、それぞれ「貸家」「店舗」「新居のための土地」として生まれ変わりました。
でも巷には、所有者不明不動産がチラホラ在ります。
現状で劇的に減らすことはできませんが、このちっぽけなブログで、日本中の人に警鐘を鳴らしてみる、ということから始めてみました。
相続放棄されそうな不動産や、相続人がいなくて所有者不在になりそうな不動産があると心配になったら、きちんと相談に乗ってくれる不動産屋に出会うことから始めてみませんか?