過ごしやすい時期がこの10月。
外出しやすいためか、不動産関連のイベントも含め、この時期に集中します。
「宅地建物取引士」試験も、毎年10月の第3日曜日に行われています。
新築したい!と、土地を探している人は依然として多いです。
ただ、昨今の物価高騰の影響で、建築コストも上昇。
限られた予算の中で、いかにマイホームを建てるかが、至上命題です。
具体的な数字を出したほうが分かりやすいので、例を挙げて続けます。
■マイホームを建てたい30代ご夫婦
・予算は3500万円
・家を建てる会社は決めている
・希望立地は、子供の通学に不便しないところ
自分の思いを建築会社に伝え、建築プランと見積額を提示されて、まずドン引き。
「えっ、4000万円!?」
たぶん、まずこうなります。
予算オーバーのため、建築面積を減らし、
いろいろコストを抑える方向で妥協して、
ようやく、3LDKで3000万円弱ぐらいに収まるプランができます。
そうなると、土地をいかに安く買うかが勝負になるな・・・。
■土地を安く求めたい
こんな流れで「土地を安く求めたい」という傾向が、今の状況です。
不動産屋からすれば、そのニーズに見合った土地を提供すればビジネスとして成り立ちます。
そのため、こんな土地が売れます。
・不便で辺鄙なところ。でも、小学校までそこそこ近い
・土地が小さいほど安いので、40坪くらいでもよい
そしてこんな動きも出て来ます。
・建築会社から「この売地、もうちょっと安くなりませんかね」の問い合わせ
・「分割できませんかね、40坪でもいいんで」の問い合わせ
土地というのは、分割するにも数十万円の費用が掛かります。
ケーキを切り売りするのとは、全く別世界の話です。
また、土地の価格も取引相場というものが一定程度確立されていますので、
よほど事例がなかったり辺鄙な所でない限り、値下げする根拠がありません。
「こんな高い土地、誰も買わないよ!」という捨てゼリフをいう輩がいますが、
建築会社でも、土地や不動産のこと、業界のことをほとんど知らない人が
意外といらっしゃいますので、土地探しをしている方は十分にお気をつけください。