代表の伊藤です。
いま、住んでいる射水市の某地域の、町内会の役員に当たっています。
こういう役は面倒だな、と感じる人も多いかと思います。
ただ、今取り組んでいることは、この町内会を「認可地縁団体」にするプロジェクト。
一応、大学の法学部を出ていて、不動産の知識もあり、他の地域の町内会のことも知っているということで、推薦いただきました。
実際にやっているのは、
・公民館の登記や保険などの確認
・町内会の会則や細則の改定
です。
これがなかなか、不動産の実務経験を生かせていて、個人的におもしろい!と思っています。
その中で、空き家に関係する議題も出て来ます。
・住んでいた人が亡くなるなどして空き家になった後、町内会としてどうするか?
・亡くなった方の親族と、どう連絡をとるか?とり続けるか?
・亡くなった方がいた家に、町内に関する書類を入れ続ける?やめる?
・空き家の町内会費はいくらが妥当?そもそも請求する?
などなど、検討事項はポロポロ出て来ます。
不動産業をしていて、空き家問題に直面している私としては、できるだけ空き家の所有者(相続人)との関係を絶やさないように、何かあれば市役所や私のような不動産屋にスムーズに繋いでもらえるような体制にできることを要望・提案しています。
でも、町内会の人からしたら、よその人の家庭の事情に首をつっ込むようなことになったり、班長や町内の役員の人のやることが増えたりと、「面倒」に思われてしまう要望や提案になっているかもしれません。
いや、そういう反論が事実、ありました。
だから難しいですよね。役員会の中のごく少数で話していても反対意見が出るわけだから、町内の100を超える世帯の皆さんの意見を聞いたときにどれだけの反発があることか。
空き家問題は今年ぐらいから急にいろんなところで取り上げられるようになってきたので、皆さんの危機意識は徐々に高まってきているのを感じます。
少しでも不動産屋の力で空き家の流通活性化に繋げられれば、不動産業界の活性化はもちろん、社会問題の解決に直結できるはず。
空き家はなにもされずに放置されることがほとんど。
5年、10年と経ってから動き出す方ばかりなので、少しでもお尻を叩いて急かすような方向に仕向けられるように、町内のアクションをとれるようにできたらな、と考えています。
ちなみに、先ほどの議題に対する私の答えは、
・住んでいた方が亡くなった際、遺族の方に「今後の管理者の連絡先」を書面で提出してもらう
・町内会から管理者に、年賀状やまつりの案内等、忘れられないような手紙やハガキを送る
・空き家でも、かさばらない程度の町内に関わる書類は投函する(管理者が来た時に読んでもらえるように)
・町内会費は、わずかでも管理者宛てに請求し続ける
です。
空き家であっても「町内会としてしっかり見てるぞ」というアプローチを、管理者に向けてし続けるのがベストかなと考えます。