私に、何ができるか?
個人ブランディングの時代、到来です。
不動産仲介業というのは資格があれば誰でも可能(実際は宅建の資格がなくても業務はできます)、
という視点で見れば、社員じゃなくてもいいのでは?という考えです。
広告や契約書等の作成以外をすべて任せるので、マージンは仲介手数料の○○%、という感じでしょうか。
「独立と会社員のいいとこ取りの働き方」ということで注目されています。
そうなんです。無理して社員を増やす必要はなく、不動産エージェントが集まる会社があればいいのです。
ちなみにアメリカでは、不動産エージェントは「ブローカー」と呼ばれる機関に属するのが一般的だそうです。
エージェントは実務を、ブローカーは集客やエージェントのサポートを請け負います。
仲介手数料で100万円の報酬を受け取ることができたら、
エージェントに80万円、ブローカーに20万円、というように分配されます。
日本でも、米国におけるブローカーにあたる機関が増えてきているそうです。
ただ、まだまだ認知度が低い感じがしますね。
先日、世界最大規模のブローカー企業の説明を受けました。
申し訳ないことにお話を聞くまで、まったく知りませんでした。
それもそのはず、広告をほとんど出されていません。
でも、エージェントの方々が積極的に、自分の持ち味を活かして活躍されているため、
うまく回っているようです。とても興味深い実例でした。
一人社長で不動産業をがんばっていた人、
大手仲介業のトップセールスマン、
他分野の営業マンだった人、
外国語が話せることを強みに専門力を高めたいという人、
母子家庭でも家族を大事に女手一つでがんばっているママさん
などが1か所に集まり、他業種未経験の方がセンパイ不動産営業マンから学びながら成長する、
というおもしろいクロスオーバーが起きていることも知りました。
こういう組織が成長していくと、個人事業主や零細企業と化している、
誰もが知らない怪しい宅建業者の数が減り、不動産業者の信頼性も高まるはずです。
しかも、同じような役割しか果たせないエージェントは自然と淘汰されるので、専門性も高まります。
先月お話しした不動産芸人のように、「若手芸人御用達のエージェント」という明確な役割さえあれば、
成立するのです。
「地上げ専門家」
「戸建て賃貸の専門家」
「空き家専門家」
「買取再販の専門家」
「宅地造成の専門家」
「物販店舗専門家」
などなど、専門に特化すれば需要も高まり、自分の存在意義や仕事のやり甲斐も高まると考えています。
ただ、思い切らないといけないこともあって、
自分が不動産エージェントになると、弊社を畳むか、別の人に継がせるかしないとならないのです。
あるいは弊社がエージェントの受け皿となる「ブローカー」になるか、ですね。
不動産エージェント制に関する基礎知識は蓄えられたので、
今後の弊社や、私自身の歩む方向性を、もう少し模索して考動していきたいなと思っています。